皮膚科の学校感染症
夏になって学校感染症も多くなってくるかもしれない。水いぼを全部とらなきゃプールに入れない,ってわけじゃないのに禁止する場所が多いんだよなぁ。
(1)第一種学校感染症
(2)第二種学校感染症
(i)麻疹
解熱後3日を経過するまで出席停止
(ii)風疹
飛沫感染。発疹が消失するまで出席停止。
(iii)水痘
空気感染,飛沫感染,接触感染。すべての発疹が痂皮化するまで出席停止。水疱は5~10日で痂皮化。
(iv)結核
2005年4月,結核予防法が改正され生後12カ月未満にBCG接種
(3)第三種学校感染症
(4)その他の感染症
(i) 溶連菌感染症
(ii) 伝染性紅斑
パピローマウイルスB19が原因。発疹が出現した時はすでにウイルス血症がピークを過ぎているので出席停止にならない。
(iii) EBウイルス感染症
(iv) 単純ヘルペスウイルス感染症
接触感染なのでマスクや包帯で被覆可能であれば登校・登園可能。
(v) 帯状疱疹
(vi) 手足口病
CoxA16やEntero71が多い。主に飛沫感染だが,糞便中のウイルスにより経口感染もある。水疱が乾燥しても糞便中にウイルスが2~4週間排出されるため急性期のみの出席停止は無意味。
(vii) 伝染性膿痂疹(とびひ)
膿痂疹の部分が被覆できれば出席可能。
(viii) 伝染性軟属腫
タオル・ビート板・浮き輪・水着などを介して間接感染する。必ずしもプールを禁止する必要はない。
(ix) アタマジラミ
(x) 疥癬
(xi) 皮膚真菌症
(xii) 尋常性疣贅
ワクチン接種についても考えたかったけど,めんどい