【当帰四逆加呉茱萸生姜湯】
凍瘡といえば当帰四逆加呉茱萸生姜湯。
ユベラを内服することもあるが,手足の冷えといえば漢方のイメージ。
まぁ,飲んで暖かくなった気はしないんだけど。
今年の冬は大丈夫かなぁ。
とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう
「とうきしぎゃく」まで読めれば十分だろう。
ツムラ38番の赤いやつ
【構成生薬】
桂皮 芍薬 生姜 大棗(タイソウ) 甘草 当帰 細辛 呉茱萸(ゴシュユ) 木通
タイソウはナツメの果実を乾燥させたもの
桂枝湯の加減方である当帰四逆湯は主に身体外部を温めるが,腹部内臓を温める呉茱萸・生姜を加味したもの。
当帰・桂枝・細辛は末梢血管を拡張して血行を促し,四肢の冷えを温める。
細辛には麻酔作用もあり,痛みにも有効である。
芍薬・甘草の鎮痙・鎮痛作用も加わり,冷えによる腹痛・腰痛・四肢痛などにも使用できる。
【適応病態】
冷えによる指趾・躯幹の痛み,動脈系血行障害
【適応疾患】
下腹部痛,腰痛,レイノー症状,凍瘡,強皮症におけるレイノー症状など