【腫瘍マーカー】

  • 甲状腺がん:CEA
  • 非小細胞肺がん:CYFRA21-1、CEA、SLX、CA125、SCC
  • 小細胞肺がん:NSE、ProGRP
  • 食道がん:SCC、CEA
  • 胃がん:CEA、CA19-9
  • 大腸がん:CEA、CA19-9、p53抗体
  • 肝臓がん(肝細胞がん):AFP、PIVKA-Ⅱ、AFP-L3
  • 胆道がん:CA19-9、CEA
  • 膵臓がん:CA19-9、Span-1、DUPAN-2、CEA、CA50
  • 膀胱がん:NMP22、BTA
  • 前立腺がん:PSA
  • 乳がん:CEA、CA15-3
  • 子宮頸がん:SCC、CA125、CEA
  • 卵巣がん:CA125

CA19-9

ヒトの膵管,胆管,胆嚢,唾液腺,気管支腺,前立腺,胃,大腸,子宮内膜に局在

膵癌,胆管癌,胆嚢癌で80-90%,胃癌,大腸癌で30-50%の陽性率を示す。

胆嚢ポリープや胆石では基準値内だが,胆管炎を併発した場合や急性・慢性膵炎,胃炎,急性・慢性肝炎,肝硬変などの良性疾患でも100U/mlを越える以上高値となることがある。

消化器系以外では肺癌や卵巣がん,子宮体部癌で陽性となり,子宮内膜症や卵巣嚢腫などの良性婦人科疾患,気管支炎,気管支嚢胞,肺結核などでも上昇する。

CA19-9 (U/ml)良性疾患悪性腫瘍
37-50 軽度上昇膵炎,膵嚢胞,胆石症,胆管炎,糖尿病,肝炎,肝硬変,子宮内膜症,子宮筋腫,卵巣嚢腫
50-100 中等度上昇膵炎,膵嚢胞,胆石症,胆管炎,肝炎,肝硬変,子宮内膜症,子宮筋腫,卵巣嚢腫,気管支拡張症,気管支嚢胞,肺結核膵癌,胆道癌,胃癌,大腸癌,肝癌,卵巣がん,子宮体癌,乳癌,肺癌
100以上胆石症,胆管炎,卵巣嚢腫,気管支拡張症,気管支嚢胞,溶連菌感染症膵癌,胆道癌,胃癌,大腸癌,卵巣癌,進行肺癌

こうみると消化器,婦人科疾患でもあがるようだが,嚢胞病変でもあがるようで,時々高CA19-9血症を見かけると必ずしも悪性腫瘍とはいえないようだ。

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